入院五日目〜退院
痛い。
前の日に手術したからだ。そりゃ痛い。
寝る時に痛み止めを飲んだので睡眠に関しては問題なく眠れた。
が、やはり麻酔が切れると痛い。
とにかく何もやる気がしない。
昨日手術前に荷物をかたしておいてよかった。
とにかくだるい。
目覚めは病院の規律通り起きることが出来た。
取り敢えず抗生剤の点滴をかまされる。
虚ろうつろしてる間に点滴が終わる。
畳み掛けて朝飯、診察が怒涛のように来る。
診察で初めてぐるぐる包帯を解放する。
薬指に3本鉄の針が刺さっていた。えぐー。
病院でよくある茶色い消毒を行う。
昔激烈に染みた思い出があるのでむちゃくちゃ怖かったが、全然染みず全く問題ない。
診察が終わり、荷物をまとめて退院する。
帰る時はなんとなく寂しい。
さっさと出てっていいよ的な。
精算し、病院を出る。
ついにシャバだ。酒を飲むぞ。
酒は全てをリセットしてくれる。
お酒は最高だ。飲み続けることを誓う。
みんなもお酒飲もうよ。楽しいというか、いいよ
入院四日目
今日は手術がある。
朝からバタバタと急がしい。
手術の説明、点滴、血圧、体調状況の記録。
朝眠たい朦朧としたまま言われるがままにやることをこなす。
今日は朝飯がないので、量が多い米を残す必要がなさそう。
手術の時間が来る。
手術室へ向かう。病棟とは違うフロアで緊張感が高まってくる。
手術室。AKIRAの実写みたいなケーブルまみれの機械に寝かされ、何されんねん、指いじるだけやんけと思いつつ言う通りに。
昨日会った麻酔医と会う。
ここも言われるがまま、点滴に眠り薬を入れられる。
これがなかなか痛い。点滴で入れる薬が痛いってなんのこっちゃなのだが、痛いのは痛いんだ。
眠くなってきたなー、と思った次の瞬間、肩を叩かれて「終わったよー」と起こされる。
部屋に戻る。とにかくだるい。
指は包帯でぐるぐる巻きになっている。
起きる気力が起きない。スマホすら開く気が起きない。
ただただ時間だけが溶けていく。
そのうちだんだん目が覚めて、活動しないとと言う気になってくる。
そのうちに腹が減ってきた。いいタイミングで軽食を提供してくれた。
久しぶりに食べるパンは美味しい。
全身麻酔後の動きはややフラフラしたけど、わりとすぐに動けるようになり、またスマホでツイッターとvipで時間を溶かす。
段々と麻酔が切れてきて、痛みが出てくる。
さすがに骨までピンをぶっ刺してるのでそりゃ痛い。
痛い痛い言ってたら痛み止めを貰えた。今日はこれでなんとか我慢するか。
一日の消費速度が早すぎる。
こんなに何もない一日はなかなかなかった。
早く酒を飲みたい一心で一日を潰す。
何なんだこれは。
本当に怪我は避けたほうがいい。
無駄が多すぎる。
お酒は怖いし、早く飲みたい。
明日は退院だ。それまで待とう。時は来るのだ。
入院三日目
眠れたような、眠れなかったような、よくわからない曖昧なまま朝を迎える。
朝飯と昼飯と夕飯が同じ量なのが本当にしんどい。
朝飯はあっさり、昼飯はガッツリ、晩飯がほとほどでいいだろ。
朝飯を食べたあとはしんどくて軽く寝る。
大部屋なので他の患者さんの生活音はしゃーないと割り切る。それくらいはお互い様なんだ。
軽く寝てる間も麻酔医、執刀医、看護師、お客さんが色々来るのでマジ寝は出来ない。これが一番苦しかった。
明日は手術なので、事前準備の説明等、やはり色々な情報を頭に叩き込まれる。
合間を縫って飯、シャワー、ツイッターおすすめ動画、vip女神降臨を待つ。
明日の手術、手術後の荷物片付けをある程度済ませておく。あさって滞りなく病院を退院したい。
いつの間にか誰もいなかったオレの部屋の向かいに入院患者がくる段取りが始まって来た。
また新しい出会い。大人としてはあいさつしないとね、とか考えておく。
二日目と違うのは、明日起きたらなんにも口に入れては行けないことを厳守される。
人から指示を受けるのが大嫌いな天邪鬼なので、正直とても苦痛だ。
全身麻酔は人生で一度だけ受けたことがある。
高校の時にイキって原チャリ乗ってて事故って入院した。
あの時はリハビリ含め半年は入院した、
まさに昭和感溢れる雑多な大部屋で、一人一人カーテンで仕切られず隣の人がオレがセガサターンでバーチャ2やってるのを見て「オレにもやらせて」とか和気あいあいとした、世代を超えたとてもフレンドリーな雰囲気だった。
あの年齢関係なくウマが合う人は仲良くなる、というのはオレの人付き合いの根幹になっている。
今日の晩飯は残した。明日全麻中うんこ漏らしたらやだなと思って。
早くウチの観葉植物達に会いたい。水をたっぷりあげて、愛でて行きたい。
明日は午前から手術だ。
とても不安だが、やらざるを得ない。とっとと退院して、社会に復帰しなければ、
そして仕事の後の酒をたんまり楽しまなければ。
これが人生よ。
手術が怖い気持ちは誰にもぶつけてない。
40超えたおじさんは覚悟を決めてるんだ。
色々あって、人生観を変える。今回の出来事でそれを改めて認識した。
実はお酒欲は弱まってきた。
休肝日はあっていいし、自分で作れるんだ。
オレの人生は健康でありたい。
もしオレの事を心配してくれる人がいたら、オレは変わった話をしたい。
変わる年齢なんていつでも変われる。これは本当らしい。
明日の手術は怖いが、やらないと前に進めない。
やるしかない。
入院二日目
いつもと違う布団ではゆっくり寝られない。
眠剤飲んだものの、だいたい4時くらいには目が覚めてしまう。これはいつもの通りだけど。
そしていつもの通り二度寝。
8時には朝飯の時間が来る。
これがまたキツい。夕飯と同じ量のかさの米は朝からは本当にしんどい。
汗をかきながら食べる、食べる。
残したら体調悪いとか思われたくないし。
食べ終わった後、やることがない。
テレビを見ようかなあとも思ったが、ニュース系はスマホでまかなえるし、YouTube見れる新しいテレビでもないし。
有線イヤホン持って来たけど意味なかったな。
ご飯食べて疲れてしまい、また二度寝もままならない状況だったので、一旦横になる。
気づいたらもう11時だ。12時には飯。
またあの作業が来る。
今日の昼飯はうどんだった。病院食でうどんって珍しくない?
うどんは何とか食欲が湧くので、完食。助かる。
今日は捨て日なのでひたすらにツイッターとvip。
時間を潰してゆく。
色々な事を考えそうになるが、今考えても仕方がないと考えるのをやめる。
そろそろ眠気がなくなる頃に晩飯。
また量が多い。
残すのも申し訳ないので必死になって食べきる。
5/4くらいに微調整出来ないか交渉してみよう。
雪は降るんだろうか。家に帰ったら雪かきが必要だな。
早く酒を飲んですべてを忘れたい。
酒だけがオレの人生の輝きなんだ。
入院一日目の話
入院することになった。
ここんとこの大雪の中、酒に酔って歩いてたところ転んでしまった。
最悪な事に手をつく場所が悪く、氷だったようで
左手の薬指を言わせてしまった。
何でそんなに酔っ払うのはまた別の話。
次の日起きたら指が痛くて、どうやらやっちまった事に気付く。
病院へ。
レントゲンを取ってもらい、細かい話はさておき手術しないと曲がったまま治っちゃうので手術と宣告。
そのまま入院の話になる。
いまどき糖尿病の気がある人は当日入院当日手術が出来ないと。
で、日が悪く土日を跨ぐ複数日の入院となってしまった。
仕事に穴を開けるのも、遊びにも行けないのも、センズリ出来ないのも、酒を飲まないとやってられないのも全てめくられてしまうのでどーしよ、と思ってても指は治らない。
来る課題を受け入れて行かないとならない。
というわけで、一日目。
13時から入棟。大量の情報を浴びせられる。
普段の飲み薬の確認、シャワー時間の制限、一日のスケジュール、設備利用ルールを頭に叩き込む。
昼飯は食べてきたので、とりあえずの楽しみとしては晩飯しかない。
さて、大部屋4人部屋の一角でカーテンに覆われて、やることがない。
どーやら大半の人はテレビカードを買いテレビを見て時間を潰しているらしい。
オレはツイッターと5ちゃんねるがあれば時間は潰せる。
早めのシャワーを浴び、晩飯を食う。
多い。白米が多くて食が進まない。
辛い。これは辛い。
そしてまた虚無の時間。
音漏れが怖いので、YouTubeは見ない。
ひたすらテキストサイトを見て時間を潰す。
虚無。虚無。これは辛い。
何もしないのは本当に辛い。
人生の時間を無駄に削っている気持ち。
この時間はオレの人生に何かプラスになるのだろうかという気持ちになる。
何かを考えてはダメだ。ひたすらツイッターとvip。
幸いvipに女神が降臨していたのでラッキ。
消灯時間を経て、やっぱりやることがないのでみんみんを飲み、寝る。
本当に久しぶりに酒を飲まない日だった。
酒への渇望が酷く強い。飲みたい。
隠れて持って来てたらおそらく飲んでいた。
酒を飲まないとやってられない。時間が遅すぎる。
audという言葉があるが、たぶんそれなんだと思う。
人生の黒い部分を忘れるため、アルコールに逃げて来た人生だった。
もういい歳なのに逃げ続ける人生を送ってしまった。
今は退院したらアルコール絶ちが出来たら健康になり、皆に心配を掛けない生き方が出来るかなと思ってるが、恐らく帰りの足で9%缶を買って帰るんだろう。
オレなんてそんなレベルの人間だよ。
皆オレに期待しないでよ。
期待はずれだったからオレから去って行かないでよ。
2026年の話なんか出来るかこの野郎
2026年になったが、物事は何も好転しない。
先送り癖で仕事仲間に迷惑はかけるし、仕事で偉い人に逆ギレして出世コースから外れるし、連絡取ってた女とは切れるし。
未来なんか見えない。5年10年のスパンで物事なんか決められやしない。そんなのみんな経験してる
コロナ禍を思い出せよ。
あそこでみんな常識が覆っただろ。
戦争を認識しろよ。
いつでも日本に降りかかってもおかしくないぞ。
わかってんのかって。
未来なんか誰にもない。出来ることは一つなんだ。
今をたっぷり満喫して生きるしかない。
マクロでの世界情勢はもう個人にはコントロール出来ない。
ミクロでオレがやるべきは健康になることだ。
お酒を辞める。
自重トレーニングを継続する。簡単にいって、男を高める。
オレはまだ満足していない。まだまた男としていける。
これは絶対なんだ。
今一番男らしいことを全てやる。
これが正解だ。どうだ。オレについてきてくれよ。
一緒に幸せを掴もうぜ。
【2025年版】窓際リーマンのテレワーク事情
朝
4時になって、酒に溺れて気絶してた事に気付く。仕事までまだまだ時間がある。どうしようか。
ここで睡眠薬を追加すると間違いなく遅刻だ。
オレは意識高いので遅刻はしない。これは社会人になってからの矜持なのだ。
なので睡眠薬追加はしない。
睡眠薬のあの意識の落ち方は本当に気持ちがいい。
1日に何回も味わいたい。寝起きも本当にスッキリして目覚められる。あれは麻薬だ。土日の睡眠薬の消費量は甚だしい。話がずれた。
6時にアラーム。6時という事実を自覚する。仮眠。
この仮眠の中で様々な悪夢を見る。
オレのせいで仕事で趣味の友達が吊るし上げられるなど理不尽な夢が様々。生きてる心地がしない。
7時にアラーム。布団から出るか迷う時間。
今日は布団から出よう。この時期しか布団の外中の気温差が心地良い時期はないんだ。布団の中の暖かさが名残惜しい気持ちと、仕事しなきゃというプライドを天秤にかけて遊ぶ時間。
8時仕事場兼趣味部屋へ。
窓際のプライドを成り立たせるため、どの社員よりも始業報告をチャット報告。あとは仕事pcは無視。
抜ける動画とYouTubeをひたすら攫う。
この間でハイボール2杯ほど摂取。
ハイボールは朝飯に合うね。
9時過ぎ、朝会。
発言なし。話題を振られる事もなし。朝会終了。
そろそろ朝飯の時間だ。マウスジグラーを使いPCをアクティブ状態にしつつ市販のおにぎりと納豆を食べる。
たまに通話が来るが無視。だってもぐもぐしてるもん。
朝飯を食べたあと折り返し通話、チャットでええやろと思いながら朝飯の続き。
今日は客前でのプレゼン資料レビューでネット会議。もちろん画面はオフ。
「何か問題点ありますでしょうか」知らんて。
オレに聞くなて。
会議終了。
マウスジグラーを駆使しハイボールを飲みながらアラフォーが20代女子にモテるYouTubeをひたすら見る。
昼休み。
寝る。時間ぴったりに寝る。これはテレワークの醍醐味だ。
出社なら座席で寝るが、テレワークなら布団で寝ることが出来る。最高だ。
気づいたらアラーム。布団から出るかどうしようか若干悩むが、まあ出る。
午後。
基本的にマウスジグラーを使いオンラインとする。
ハイボールを飲みながら、たまにピンポイントで問い合わせが来るが、「すみません、我々の範疇外なんです」でぶち返す。
知らんわそんな質問。わからんわ。だって酒飲んでんだぞ。
客前のプレゼン資料をちょっと手直し。
さすがに怒られるところは把握しており、最終的な修正を行い取引先に提出。
定時。
定時は守るのが必須だ。だって朝定時が必須なんだもん。退社も定時が必須じゃんか。当たり前。
オンラインタイムカードを押したら寝室の布団へ直行。
こんなに一日中ハイボール飲んでたらもう眠いんだわ。歳だから限界なんだわ。
1919時を過ぎたあたりで起きる。
1919ツイート出来なかったことを悔やみ、YouTubeとエロ動画を漁る。
同じくアラフォーが20代女子にモテる動画を見る。
そろそろ22時だ。いい歳なので睡眠薬をぶち込みハイボール。わりとすぐに眠気というか、落ちてくる感覚がくる。布団へ行こう。大丈夫、また明日があるさ。何も変わらない明日がくるのさ。