実家には姉がいる。なので、母親と姉と三人暮らしになった。
今日は象徴的な出来事があった。 母親から、姉が言うには自分の洗濯物は自分で洗ってくれと怒ってると話を聞いた。 姉は昔からそうなのだ。嫌なことは母親に怒って、それで解決してもらおうとしている。
その甘えた部分はいらっと来てたので、母親に柔らかく、「いきなり怒られてもこっちもすぐには のめないよ。要望の出し方が極端すぎる」と話した。 母親の育て方がそうさせてしまっているのは明白なので、母親にもあまり強く言いたくないが ここは今後またいきなり「怒ってる」ってことでなし崩しで
ルール化されても嫌だが 正直洗濯は自分でやっていこうと考えてたので、結果姉の要求は認証されたわけだ。
姉に関しては象徴的な出来事がある。 小学校の時、姉と二人でゲームボーイを買った。お年玉を二人で出し合ったのだ。 上手いこと交互に貸し合ってやってた(と思ってた)が、ある日ゲームボーイが無くなった。 親に相談もしたりしたが、なくなった理由も時期もはっきりせずそのまま月日が立ち ある日姉の部屋からゲームボーイが出てきた。
その時からわれら姉弟の会話はなくなった。 親からのお咎めの話も聞かなかった。その出来事を見ないことにしたのだろう。 俺自身もどういうおりあいを付けたのか記憶がない。
姉と会話が無いため状況がわからなかったが、小学校以降の姉はやばかった。陰キャってやつだ。 中学校からはヤンキーみたいな男からいじめにあっていたらしい。 成績も俺よりまったく悪く(オレの成績がいいわけではないが)家庭教師を付けたが 結局地域の最低クラスの普通科の高校にギリギリ入学出来た。 家からも遠く、通学は大変だっただろうがなんとか卒業し、印刷会社に入社し、車を買って 高校の友達にあいに行っていたらしいが、印刷会社を辞めていた。
次の問題は借金だ。仕事を辞めているのに車で遊びに行ってるわけで、金がかかる。 金はサラ金からつまんでいた。結局支払も遅れ、家に連絡が入り親バレした。 いつも通り俺は蚊帳の外で両親が対策を立てたようだが、結局肩代わりして支払ったらしい。 けつを拭いてくれる人がいるってことを体感した瞬間だった。 その後も仕事については辞め、ついては辞めを繰り返していた。
ある仕事で、大がかりな裁断を行う機械を使う仕事についたとき、ミスで自分の手を 切ってしまったことがあった。労災だ。 入院し、退院した後も治療名目で金は入るためずっと家にいる。 仕事については辞め~の人にとっては天国だ。 それから俺は家を出て、結婚し離婚して実家に戻るのだが
やはり仕事については辞め~を繰り返していて、1年振りくらいで姉を見たが、 1.5倍くらい横にでかくなっていて驚愕してしまった。 今は身体が大きすぎて動くのがしんどいらしく、1日おきに働いているようだ。 仕事をすぐ辞めるのも身体がしんどいからという話だが、おそらく、怒ればなんでも話を聞いてくれる親に甘やかされている家のやりかたと 根気強く他人と折衝して自分の立ち位置を見出さなければならない社会と折り合いが付けられず 会社で自分の場所が無くなり仕事を辞めがちになってるんじゃないかと思ってる。
10年後、20年後、親が死んだ時のことはどう考えているだろうか。 いや、もっと詳しく言うと母親は自分が死んだら姉はどうなるか、どうすればよりよくなるか 考えているんだろうか。 よりよくすることは考えていなんだろうか。 こういう会話が出来ない雰囲気もヤバい家庭ってことなんだよな。
それはゲームボーイの出来事が起こってからふんわりと感じていた。 腹を割った話が出来ないというか、がんばって話し合って落としどころを つめていくというか。 だから重要なことが話し合われず、家はバラバラのまま。
散漫な文章になってしまったが、結論を言うとこの家には長居は出来ない。
早く自分の居場所を作らねば。1年くらいで何とか、次のステップに行きたい。